天然の長期熟成がなぜおいしいか
※ 天然熟成とは
加温によって速く発酵させる(速醸)という方法を取らず、自然のまま熟成させたもの
昔、各家庭でみそを手作りしていた時代は天然で長期熟成という作り方でした。「わが家で作ったみそが、一番おいしい」と手作りのみそを作られる方は皆さんこうおっしゃいます。
非加熱でじっくりと期間をかけて発酵をおこなうみそは、風味がまろやかになり、色や味や香りが変化し、おいしさを増していきます。
「みそって、家でつくれるものなの?」と驚く人もいるくらい「みそはお店で買うもの」になっています。しかし、どれを買っても「どれがいいのかなぁ。」とピンとこないまま。それならおいしいみそというのがどんな味なのか?と言われても「分からない」「言い表せない」という方も多くおられるかと思います。
加温・速醸により、大量生産で製造されたみそは、発酵の力を活かしきれず平凡な味であったりします。塩分を強くしたり、アミノ酸など調味料によって人工的に味を補うなどしたものもあります。
おいしいみそを使えば、味の濃いうま味調味料などを使用しなくてもおいしく食べられるのです。天然熟成のみそを使い始めたら、「みそが変わって、みそ汁がおいしいから好きになった」という子どもさんもいます。
季節を重ねながら熟成したみそ、「臥龍田舎みそ」をご紹介いたします。
大正9年の創業以来、守ってきた伝統の手づくりみそ
➊ 良質の国産大豆を蒸して仕込んでいます
❷ 大正時代から大切に使ってきた麹室で、風味よくおいしい麹を作っています
❸ 10カ月以上の期間をかけてじっくりと天然熟成しています
❹ 備前焼熟成で大豆の旨みをひきだしています
※ 備前焼熟成とは
特殊な焼き方をした備前焼から発生する遠赤外線が、みその酵素や酵母の働きを活性化し、うま味や甘味・香りを引き立たせます。
弊社では、みその熟成に備前焼を活用しています。
大豆の旨みが十分に引き出され、まろやかで味よい仕上がりになります。
臥龍田舎みその色と塩分について
熟成と共に濃い色に変化した「臥龍田舎みそ」は白みそや淡色のみそよりも、一見すると辛そうに見えますが麹歩合(大豆に対する米麹の割合)が高いので風味よくあっさりとした味です。
みそ汁の塩分が気になる方がいらっしゃるかもしれませんが、一杯のみそ汁の塩分量は約1.2g。梅干し1個2.2g、カレー一杯2.7g。
他のメニューに比べると、決して多くありません。
一般に販売されているみその塩分が12〜13%近くある中で、弊社の「臥龍田舎みそ」は塩分が見た目ほど高くなく、11%にとどまります。辛口のみそではなく中辛口に分類されます。
加えてみそ汁はだしで約10倍に伸ばします。感じる塩分は1.1%。
人は自分の血液の塩分量(約0.9%くらい)と同じくらいの塩分をおいしく感じるのだそうです。慣れるまで上手に計量してご使用いただくと、より安心です。
臥龍田舎みそで調理したみそ汁は、うま味が強くあっさりと仕上がりになります。おすすめは田楽みそや・味噌ラーメン用のみそ。鍋物などにお使いいただいても大変おいしくいただけます。
スペック
臥龍田舎みそ
原材料名 |
米、大豆、塩/酒精 |
内容量 |
500g |
麹歩合 |
10割 |
塩分 |
約10.0% |
特徴 |
中辛口の天然長熟タイプ。うま味の強いみそです。 大豆はうま味成分を出しやすくするため完全蒸煮し、やわらかく仕上げました。 備前焼熟成 |
保管方法 |
常温 |
保存方法 |
冷暗所に保存 開封後は要冷蔵 |
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